2009年5月8日金曜日

トヨタ自動車への提言!

トヨタ自動車の決算が出ておりますね。
http://www.toyota.co.jp/jp/ir/financial_results/2009/year_end/yousi.pdf

大変寂しいことではありますが、国内の自動車販売がいかに低迷しようとも、日本経済にとってはもはや大した意味を持たなくなりつつ状況にあることを、私は感じずにはいられないのであります。
例えていうならば、日本のデパートの売上高が毎年どんだけ減少するニュースが流れようとも、私たち庶民の暮らしにはほとんど関係のないニュースになったことと同じような状況に、なっていくだろうということであります。

その一方で、日本国内で着実に拡大を続ける産業があります。
奴隷産業、いわゆるサービス業でございます。

昨日TVを見ていましたら、ゴールデンタイムで、悪態をつく客を陰で馬鹿にする店員をバッシングする番組が放送されておりました。
お客は神様なんだから、あなたの態度は間違っているとのことであります。
私はお客は神様という考え方には、完全に反対の立場であります。
お客が神様なら、神様に接客する自分は何なのですか?と言い返したいのであります。
神に仕えるしもべですか?
考えることを止めた人間は、人間とは思えないのであります。
私は客のパートナーになれるように尽くすのが本来の接客のあり方であり、パートナーになれない横暴なふざけた客は、お金だけ頂戴して、裏で氏ね!と呪いをかけることは人間の当然の権利であると考えておりますよ(笑)

現実問題として私自身も、私は大の大人でありますが、サービス員「塩漬け」(振り仮名つき)と子供向けに書かれたような情けないネームプレートつけて、日々仕事に励んでおります。
本来ならば、飲食業やら宿泊業、娯楽業といった、ちゃんとした対価を貰うモノがあるにも関わらず、従業員が奉仕することを商品とした産業なのであります。
これを奴隷産業といわずして何と言いましょうか。

私はこのような奴隷産業は淘汰されるべきものと考えております。
だいたい経営者が客は神だとほざく店で、まともな接客を受けたためしがない(笑)
自動車業界は、今後厳しい状況になっていくかもしれませんが、これは時代の流れ。
間違ってもトヨタのような日本国を支えてきた大企業の販売店が、拡大しつつある奴隷産業にならないことを、私は強く望むのであります。
NHK大河ドラマで注目される上杉家は、関が原の合戦で敗軍となり、小大名に格下げされても、決して謙信公由来の武士としての誇りは失わなかったのであります。
だから多くの大名家が江戸時代が終わる頃にはほとんど取り潰されていた中で、上杉家は最後まで存続することが出来たのであります。
企業というものは、従業員を売るのではなく、あくまで自らの作り出した商品を売るべきだと考えます。
トヨタのものづくりスピリットが、自動車という枠にとらわれない、人間の新しい移動手段の創造に着手することを、私は強く期待いたします。
高齢化する人間の、自由な歩行を助ける商品の開発をお願いしたいものであります!

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