2009年3月20日金曜日

「2402 アマナホールディングス」株主総会レポート!



どしゃ降りの雨の中始まった、私の注目銘柄、「2402 アマナHD」(http://amana.jp/)の株主総会。
悪天候にも関わらず、多くの株主の方が参列されておりました。
100名弱はいらっしゃったのではないでしょうか?
お疲れ様でございます。

決議の前に、簡単な事業と業績のハイライトが紹介され、それから質疑応答となりました。
2期連続最終赤字ということで、さすがに皆さん手厳しい質問をされていたようであります。

一人目の方は、以下の4点の質問だったと思います。
財務内容が悪化している。
事業リスクについて、契約書なしで仕事を引き受けることが業界内であるようだが、アマナは大丈夫か、今までにそれによる損害はあるのか。
グループ会社が多すぎて、各子会社の違いがわからん。
ホームページも3大子会社の一つ、アマナインタラクティブのホームページがない。
役員数が多すぎて、役員ばかりの会社だ。
二人目の方は、グループ会社をもう少し少なくした方が良いのではないか。
三人目の方は、今期ものれんの償却等の特別損失をやる予定はあるのか。
といった質問だったと思います。

進藤社長の返答では、まず財務内容の悪化については、のれんの償却が大部分である(心配するな)とのことでありました。
契約書の問題は、業界内では契約書をきちんと作る方向で進んでいる。
またアマナHDの取引先は大手代理店なので、約束を反故にされたことはない、とのことでありました。
グループ会社の多くは撮影会社で、撮影にも飲食・機械・人物などと得意な分野があり、業界内では浸透しているのでご理解いただきたい、ホームページに関しては努力するとのことでありました。
役員増に関しては、その後にも別の方から質問が出ておりましたが、現場の動向を見逃さないためには必要との返答でありました。
グループ会社の数は、その時々で必要に応じて増減させる予定で、現状では今の体制が適正と考えるとのことでありました。
また特別損失の予定は、今期はないとのことでありました。
残りののれんは8億ですので、多いと言えば多いですけど、営業成績が回復した時に何期かに分けて処理すれば、赤字転落することなく処理できる額だと私は思います。
経営陣にはよろしくお願いしたいところであります。

そのような質疑応答の後に成された決議に関しては、正直言いまして、拍手はまばらだったと思います。
仕方ないね・・・という拍手であったと思います。
ま、今までの業績や株価動向がこれですからね↓
仕方ないですね(笑)

ここでいくつか、私がチェックした点をお伝えいたします。
まず、株主数は4000人を越えたようであります。
約1000人増であります。
今、四季報で確認しましたら[単]4,228名<08.12>だそうであります。
本日いらした方だけでいえば、年配の方が多かったです。
あまりガツガツしていない、お金に余裕のある方が多かった印象です。
おそらく長期で保有していただけるように思います。
下げ相場が続いてきて、株主数3000人前後で推移していたアマナHDでありますが、ようやく投売りを上回る買いが入ったようであります(笑)
それと少々込み入ってしまうのですが、アマナイメージズのユーザー数は10万人で、そのうちアクティブユーザーは2万人以上だそうであります。
また総会前と休憩時間のウェイティングの時間は、おかしや飲み物がだされ、雰囲気もおだやかでありましたので、個人的には心地よい時間でありました。
ひとつだけ難点を言えば、この後の事業説明会でもそうだったのですが、スクリーンの下の方が、見にくかったことであります。
もう少し高い位置に設置してもらいたかったのであります。

総会終了後、15分間の休憩の後に、事業説明会がありました。
今回は総会のときの事業ハイライトでの紹介を、より具体例をあげての説明会でありました。
結論から言いますと、大変良かったと思います。
私から見ても、アマナの事業は少々複雑化しております。
それを株主の方にご理解いただくには、事業の一部を取り上げたデモンストレーションよりは、今回のような全体を俯瞰する説明会は必要だったのではないかなと思います。
ただ、それぞれの事業が全体の中でどれだけの重要性を占めるのかという点については、もう少し説明が欲しかったと思います。
また一番株主の反応の良かったTV-CM制作については、個人的には自分の知らない世界でありましたので、興味深く見ることが出来ましたが、ただそこに、アマナHDならではの競争力がどこにあるのか、もう少し自信を持って説明をして頂けたらと思いました。
どうですか?これ、アマナHDの作ったCMだそうでありますよ。

資生堂さんのANESSA(アネッサ)であります!
http://www.shiseido.co.jp/anessa/

こうやって改めてみると、やるね!と思えるのであります(笑)
他にもアマナイメージズが、読売新聞社の写真を預かったように、文藝春秋さんやオレンジページさんとの話も進んでいるそうであります。
「スタジオ++」(http://amana.jp/#/service/CGI/studio_plus)や「デジタルロッカー」(http://amana.jp/#/service/communication_tool/degital_locker)の説明も、もちろんありましたよ。
ITを使って距離を無くす「デジタルロッカー」は、何と!お客様の利用率はすでに70%を越えるようであります。
また距離を無くすことにより、何と!アマナHDは海外からも受注を受けれるようになり、すでにいくつかの案件をこなしたようであります!!!
いつの間にか、グローバル企業への扉が開かれていたのであります(笑)
「スタジオ++」に関しては、まだまだ十分には浸透されていないようでありました。
こちらは議決前のハイライトでの説明と私の記憶が混ざってしまうのですが、「スタジオ++」を利用することにより、よりスピーディーで低コストのビジュアル制作が可能になるのですが、まだまだアナログの仕事も多いようであります。
景気の悪化がさらに進めば、デジタル化の必要性が高まり、さらにアマナHDの強みを発揮できるのですが・・・なんて、進藤社長の強気の発言も飛び出しておりました。
ま、半分は冗談でしょうけどね(笑)

事業説明会のあとに、質疑応答がありまして、広告業界の売上が縮小していることに関して、社長はどうお考えか、との質問がありました。
社長の答えは、マスメディアの広告は確かに減っているが、アマナHDは広告枠を売る企業ではなく、ビジュアル等を売る企業であり、その消費は増えているのが実感である、とのことでありました。
例えばウェブの増加を考えてみてください、TV-CMは一部の企業しか流しませんが、ホームページは今ではほとんどの企業が作っておりますよね、こういう部分の市場は広告市場として統計に表れていない、との話でありました。

そんなこんなで進んだ事業説明会でありますが、参加者は総会時より幾分少なくなっておりましたが、拍手は大きなものであったと思います。
参加された方は、どうお感じになった株主総会であったでありましょうか?
私もほっとした次第でありますよ(笑)

株主総会、そして事業説明会が終わり、傘を手にして建物から出たとき、私が目にしたのは、まばゆいばかりの青空と太陽の光でありました。
ビジュアル制作のアマナHDと言えども、こんな場面作り上げることは出来ないでありましょう(笑)
人の力を超えた大いなる何かが、アマナホールディングスと、その株主を祝福しているように思ったのは、私だけではないはずであります。

最後になりますが、アマナHD関係者の皆様、本当にお疲れ様でございました。
良い株主総会だったと、私は思います。
御社の将来にも、大きな希望を見ることが出来ましたよ(笑)

また写真でありますが、これは株主総会のお土産であります。
かわいいビニールバッグと、マグナムフォトの写真集であります。
素敵なお土産だと思います。
どうもありがとう(笑)

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